OS 9とは,すでに思い出の存在でしかない。それ以上である必要も,すでにない。
アップル社のOS XサーバーはフリーBSDをベースにしており,かなり信頼できそうだ。そしてBSDの難解さに対処する点で,得意のGUIツールを含められるアップルは理想的な企業といえる。ユニックスの敷居を低くすることに関して,アップルはレッドハットよりも有能だ。アップルには,マックのインターフェイスを利用して,ユニックスを使いやすくする自由がある。
記事とちょっと離れる話になるが,マックOS 9はもうゴミ箱に捨てていいOSだ。アップルにはもう最低限以上のサポートをする意味も義務もない。使い続けるユーザーがいるのは勝手だが,なにかを期待するのは間違っている。それはただのわがままだ。もうOS 9は必要ない。OS 9に必要なのは燃えないゴミの袋だけだ。
OS XやOS Xサーバーの作りをみて,OS 9を作っていたアップルの姿などどこにもないことに気付く。アップルは変わった(過去記事)。OS 9を作っていたアップルの根幹は,どこにも残っていない。そしてOS XもOS Xサーバーも,過去のOS 9を使っていたユーザーなど必要としていない。OS XとOS 9を比べることも間違っている。違うものだからだ。同じものを求めることも間違っている。開発者向けにOS 9の死を宣告してから半年(ZDNet Newsの記事),ゴミはもう燃やし尽くされたころである。
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